2021年2号『カロリーと体重のはなし』
飽食時代ならではの悩みとして体重管理というものがあります。
「医者から体重を減らすように言われている」「運動しているのに全く体重がおちない」「健康診断の前だけダイエットしています」などと、つぶやいている方もいるのではないでしょうか。また逆に太りたいのに太れないなどという方もいるかもしれません。
今回は、カロリーと体重の関係をお伝えしようと思います。
1 そもそもカロリーとは?
エネルギーの単位の「カロリー」とは、 1ℓの水の温度を1℃上げるために必要なエネルギーが1kcal(キロカロリー)です。人間が生きていくためには、エネルギーが必要となってきますが、エネルギーのもとになるものがつまり食料というものです。
2 太ったりやせたりすること
おせんべいは一枚○〇カロリーある、運動で○〇カロリー消費する、などと表現されますよね。お店で売られている加工食品には、成分表示がされているので、どれくらいのカロリーがあるのかすぐに分かります。
太るときは、消費するカロリーよりも食事から摂取するカロリーが多いときで、反対にやせるときは摂取カロリーが消費カロリーよりも少ないときです。
もちろん体質には個人差があり、基礎代謝量(生きているだけで消費される必要最小限のエネルギー量)が低い方は、食べる量のわりに太りやすいと思われるかもしれません。しかしながら肥満と相性が悪い病気を持っている方にとっては、体質だから…といって、あきらめているわけにはいきません。
3 自分に必要な1日のカロリー
1日の必要な食事摂取カロリーは、性別・年齢・生活の活動量によってかわります。それを示したものが、下記の厚生労働省のページに掲載されていますので、ご参照ください。↓
厚生労働省ホームページ「第6次改定日本人の栄養所要量について」
ご自身の必要なカロリー摂取量を知ることができたでしょうか。
4 食事のカロリーや運動で消費するカロリーについて
下記に示したものは100kcalの食事と100kcalの運動です。照らし合わせてみると、体重コントロールに役立ちます。
100キロカロリーの食事と運動
食事 ご飯 茶碗1/2杯弱
目玉焼き 1個分
鶏のからあげ 大1個
牛乳 150cc
ポテトチップス 9枚(18g)
クッキー 小2枚(22g)
生ビール 250ml
運動(体重60㎏の方の場合)
普通歩行 32分(約2㎞)
速歩 23分(約2㎞)
ジョギング 14分
テニス 13分
水中歩行(早歩き)20分
水泳クロール 10分
100キロカロリーの食事量を見ると、お菓子などは少量でもカロリーが高いわりに、その量を消費するための運動量を考えると、簡単に消費できる量ではないことがわかると思います。つまり、体重を減らそうと思ったら、食べる量を減らすことがてっとり早く、特に間食を減らすだけでも効果的です。
見た目の美しさと健康のために、体重管理に食事摂取カロリーを意識してみるといいですね。