2020年4月号 『春に多い心の風邪』


 ~春に多い心の風邪~


  春には、職場の配置転換や気候の変化、生活環境の
 変化などにより、心を揺さぶられるイベントが多いもので
 自律神経が緊張状態になります。
 よく言われる「5月病」というものも関連があって、
 4月にじっくりためこんだストレスが表に出てくる状態です。
 心の風邪は未知な面もありますが、様々なストレスにより
 脳の働きに何らかの問題が起きた状態のことで、仕事に支障がでることもあります。


  1 現れる変化としては
  ▼身体の変化(ストレスに対する反応で最初に表れることが多いです)
   ・不眠、早朝に覚醒、腰痛、肩こり、耳鳴り、便秘、下痢、過呼吸など
   ・行動の変化
   ・遅刻や欠勤、涙もろくなる、タバコや飲酒の増加、買い物が増えるなど

  身体や行動の変化が先にでてくることも多いです。

  ▼精神の変化
   ・興味関心の低下、気分の落ち込み、無気力、イライラ、集中力の低下、不安など

  2 自分でできるケアは
 「ストレス解消すれば?」と言われても、それができないから悩むわけです!
  比較的簡単にできる対応策をお伝えします。

   おしゃべりする(たあいのない話、愚痴)
    →頭が整理される、吐き出す効果、話すだけで楽になる

   リズミカルな動作(ウォーキング、水泳、よく噛むなど)
    →セロトニン(幸せを感じるホルモン)の分泌を促すことができる

   音楽(聴く、歌う)

   相談する 信頼できる人に時間をとってもらって相談する

   休む、待つ 
    →万策尽きたときは「時が癒す」こともあるので休養しながら待つ。

  3 周囲の人たちからのケアは
   ・気づく … 普段の様子との違いに早く気づいて声をかける
   ・話を聴く … うなずき、あいづちを中心として聴く。助言、提案はなるべくさける。
   ・つなぐ … 本人の状況が変わらないようだったら病院受診を勧める。


  *茨城産業保健総合支援センターでは、労働者のメンタルヘルス不調を予防するための
  様々な支援を実施しています。ぜひご活用ください。
  ※現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、
  原則的に、電話・メールでの対応を行っています。