「働く人のこころの健康相談室」利用状況 2007年12月~2008年3月
2008年4月1日
茨城産業保健推進センターでは、昨年12月から、毎月2日(毎月第2・第4月曜日、ただし祝日・年末年始等を除く)、「働く人のこころの健康相談室」を設け、勤労者のメンタルヘルスに関する相談を受け付けてまいりました。
このたび、本年3月までの利用状況を、下記のとおり取りまとめましたので、お知らせいたします。
なお、「働く人のこころの健康相談室」は、平成20年度においても、これまでと同様、毎月第2・第4月曜日午後3時から6時まで開設します。
「働く人のこころの健康相談室」の利用状況
- 相談期間 2007年12月10日~2008年3月25日
- 相談日数 5日 (15時間)
- 相談者数 10名 (のべ)
〔内訳:①面接5名・②電話5名〕 - 相談状況
- 相談結果
- 年代別では、20才代~50才代と、ほぼまんべんなく相談があった。労働者が7割、無職・主婦(求職中の者も含む)が3割だった。
- 男女別では、女性が多かった。男性は面接に来たが、女性は電話相談が多かった。
- 男性は深刻な状況で直接面接に来た。女性は仕事や家事など多忙な中で電話をかけてくる状況の相談が多かった。
- 男性では、20代から30代に負担がかかり、メンタル疾患になる様子がうかがえた。
- 女性では、職場のいじめ・深刻な人間関係の問題が目立った。相談内容が多岐に渡っているのも特徴。
- 相談の対応
- 初回の方が多かったので、傾聴により、今の状況・気持ち、問題点の明確化と整理を心がけた。
- 話しを聴きながら、現状が少しでも楽になれる方法を一緒に考え、出来る事を探していった。
- 気持ちが楽になる方法・出来ることについて宿題を出し、自己の状況把握と対処できるように配慮した。
- 睡眠や生活習慣を良くすることで、体調改善をして、より良い状態へ移行できるように配慮した。
- 相談者の反応
- 話しを聴いてもらえたことで、「誰にも言えなかった事を話せて良かった」、「今の状況・気持ち、問題点が理解できた」、「問題点が明確になった」、「整理ができ少しスッキリできた」などが感想として聞かれた。
- 最後にスケーリングクエスチョンでどう変化したか、気持ちが楽になった度合を聞いたところ、70~80%まで回復したとの感想が聞かれた。
- うつによる休業から、復職への意欲がわいてきた(主治医の意見を守りつつリハビリ後)。
- 相談結果
カウンセラーとして訴えたいこと
- 悪化した状態や退職後の相談でなく、早く相談・上手く対処できるように知識教育の必要を感じた。
- 体調不調が2週間以上続いたらイエローカード、3週間以上続いたらレッドカードと考えてほしい。
- 気軽に相談し、自分の対処法を見つける。早期発見・早期対処で、有意義な人生を送って欲しい。
相談内訳 (のべ 10名)
項目 | 職場の 問題 |
キャリア カウンセ リング |
自分の こと |
心身の 病気 |
家庭の 問題 |
生活全般 | その他 | 計 |
件(件) | 7 | 2 | 2 | 5 | 3 | 1 | 0 | 20 |
注】 家族からの相談については、本人の属性により分類した。